石川遼とは
ゴルファーでなくとも石川遼の名前を知っている人は多いと思います。
国民的プロゴルファーの一人と言ってもいいでしょう。
現在28歳の石川プロは、高校1年の時に出場した「2007年マンシングウェアKSBカップ」プロトーナメントで優勝しています。
15歳245日のツアー史上最年少優勝記録を樹立して、初々しいその姿は“ハニカミ王子”と呼ばれ一大ブームを巻き起こしました。
翌年には16歳でプロ転向を宣言して、「マイナビABCチャンピオンシップ」でプロ初優勝。
18歳で4勝を挙げて史上最年少賞金王を果たすなど、名実ともに日本のトッププロに輝いています。
13年に主戦場を米ツアーに移しましたが、腰痛による不振が続き17年に米ツアー出場権を喪失して帰国。
18年に国内ツアーに復帰とともに選手会長も勤めて日本の男子プロ発展に貢献しています。
自身の成績は19年に3勝を挙げて、賞金ランク3位となっています。
そんな石川プロが2015年の「全米オープン」以来、五年ぶりの海外メジャー「全米プロ」の舞台を踏みました。
初日は2バーディー4ボギーの72、二日目は5バーディー3ボギー、1ダブルボギーの70。通算2オーバー80位タイでカットラインに一打及ばず、残念ながら決勝ラウンド進出を逃してしまいました。
カットライン上で迎えた最終9番ホールのボギーが悔やまれます。
石川プロは頻繁にクラブ調整行うので、3月にスポット参戦した米ツアー「ザ・ホンダクラシック」のクラブセッティングをチェックしてみました。
PGAツアーの距離は長く、「全米プロ」が開催されたTPCハーディングパークは7251ydパー70のコースレーティングです。
決勝ラウンドへ勝ち上がるには、高弾道のキャリーでの飛距離が求められるのは言うまでもありません。
石川プロは身長175cm体重 70kg で、大柄な海外選手に比べるとその体格差はドライバーの飛距離が劣れます。
ドライバーはヘッドの小ぶりなキャロウェイのマーベリック440をチョイスして、方向の精度とミスヒットをしてもある程度の飛距離がだせるようにしています。
シャフトはTour AD XC-7TXを使用しています。
全米を勝つためにはドライバーの飛距離が必要ですが、ショットの精度を追求して正確にフェアウェイを捉えることで、飛距離の劣りをカバーしています。
アイアンはAPEX PRO(2番18度)、XフォージドUT(3番21度)、APEX MB(4番~PW)をセッティングしています。
日本より米国のゴルフ場の方がコースセッティングが圧倒的に難しく、ラフの芝も長くて重いのでヘッドに絡みついてきます。
使い慣れたアイアンセットを使用することで、正確にグリーンを狙えるようにしています。
ウェッジはXフォージドウェッジニュー・ビンテージ(50度)、マックダディ2ツアーグラインドウエッジ(58度)。
またアイアンから3IとPWを抜いてセッティングを4本にして、ウェッジでのフルショットで正確にグリーンオンすることを試しています。
グリーン周りもタフなラフに囲まれている米国のゴルフ場を攻略するため、精度の高いアプローチショットを行うための対策でしょう。
「全米プロ」では一打足らずで予選落ちを喫してしまいましたが、試合後のインタビューでは「この結果で言うのは恥ずかしいが、自分としては価値がある2日間だったと思う。本当にこの大会が一歩目という感じなので次が楽しみです」と応えています。
9月には次のメジャー「全米オープン」出場を控え、なにか手応えを感じているようにも思います。
石川遼クラブセッティング:2020年 ザ・ホンダクラシックセッティング
ドライバー:キャロウェイ マーベリック 440(9度)ツアーAD XC70(45インチ、硬さTX)
FW&UT :キャロウェイXR 16 フェアウェイウッド (3番13.5度)
アイアン :キャロウェイAPEX PRO アイアン(2019年モデル)(2番18度)
キャロウェイXフォージド UT アイアン(3番21度)
キャロウェイAPEX MB アイアン(4番~PW)
ウェッジ :キャロウェイXフォージド ウェッジ ニュー・ビンテージ(50度)
キャロウェイマックダディ 2 ツアーグラインド ウェッジ(58度)
パター :オデッセイ プロトタイプ PT 09 ix パター
石川プロの主な戦歴
国内17勝
1 :2007年5月20日マンシングウェアオープン KSBカップ(アマチュア時代)
2 :2008年11月2日マイナビABCチャンピオンシップゴルフトーナメント
3 :2009年6月28日全英への道 ミズノオープンよみうりクラシック
4 :2009年8月2日サン・クロレラクラシック
5 :2009年9月6日フジサンケイクラシック
8 :2009年10月4日コカ・コーラ東海クラシック
7 :2010年5月2日中日クラウンズ・シーハン
8 :2010年9月5日フジサンケイクラシック
9 :2010年11月14日三井住友VISA太平洋マスターズ
10:2012年11月11日三井住友VISA太平洋マスターズ
11:2014年7月6日長嶋茂雄Invitational セガサミーカップゴルフトーナメント
12:2015年9月20日ANAオープンゴルフトーナメント
13:2015年12月6日ゴルフ日本シリーズJTカップ
14:2016年8月28日RIZAP KBCオーガスタゴルフトーナメント
15:2019年7月7日日本プロゴルフ選手権大会
16:2019年8月25日長嶋茂雄Invitational セガサミーカップゴルフトーナメント
17:2019年12月8日ゴルフ日本シリーズJTカップ
世界最年少優勝記録「15歳245日」)でギネス・ワールド・レコーズに認定。
日本のプロゴルフ大会においての史上最年少優勝「18歳7か月」を達成。
ツアー史上最年少「28歳82日」で生涯獲得賞金10億円を突破。
私生活では、2016年3月に幼なじみの一般女性と結婚。血液型はo型。
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